最も衝撃的な事実

それは自分の死。
昔から自分が死ぬのはわかってたけどちゃんと想像して実感してみようとしたことがなかったので別に何とも思わなかった。まるで他人が死ぬのと同じように自分が死んでも死んだ後の世界を見ていられるような気でいた。しかし自分の死は他人のそれとは全く違う。他人が何人死のうが自分の五感が消え何も考えられなくなったりすることはない。ところが自分が死ぬとそうなる。当然夢を見ることすらないから眠っている状態とも全然違うし後悔も何もない。(死ぬちょっと前にはいろいろやり残していたら後悔もするだろうが。)自分がこの世で生きていたことすら死後には振り返ることができない。思い出に浸ることもできない。自分が死んだことすら確認できない。何かを遺してから死んだとしてもあの世なんておそらくないので死後にその影響を観察することもできない。そして死んだらもう二度と生き返ることはない!死んだ状態では生き返りたいという願望すら抱けない。

そう考えるとこの世に生まれて今生きていることをとても不思議に思う。そして多くのことが些細な事に思えてくる。